介護保険法の一つに分類される自立支援介護は、介護の負担を減らすうえで大切な方法のひとつです。
高齢化の進展に伴って、重要な介護方針の一つとして国レベルで取り入れを推し進めています。また自立支援という言葉に明確な定義があるわけではありませんが、その人の意思や尊厳を重んじることを根底に据えていることは重要です。
自立支援介護では、できることは本人にやってもらうというスタンスなので、あらゆる面で介護を受けるよりも自分らしく生きやすくなります。必然的に生活や人生の質が向上し、健康状態などにも良い影響を与える可能性があります。介護を受ける側だけでなく、介護をする側にも配慮されています。
たとえば、トイレの介助などは本人だけでなく介護者にとっても負担が大きいです。自立支援介護を推し進めることで、本人ができることは本人にさせることを促進させることで、介護者の負担は大幅に軽減されます。自立支援を続けることで自分のできることの幅が広がると、さらなる負担軽減も期待できます。本人のできることが増える、介護者の負担が減る、医療費の負担が減るという点で、「三方良し」が期待できる介護の概念なのです。
自立支援介護で大切なのは、本人に必要な支援を適切に提供することです。自立を強制したり、支援すべきことを支援しないという状態も避けなければなりません。普段から要利用者をよく観察し、本人が何に困っているのかをできる限り把握できるように努めましょう。さらに理解を深めたい方は、「自立支援:高齢者のための新しい一歩」で他の記事もチェックしてみてください。